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地名の謎

宮崎という地名の由来は諸説あり、正解はない。ただ、その多くが地理的要因を語源としており、その語がはらむ意味については語られていない。 宮が、神をまつり、死者を弔う場所であることが重要である。 生活空間から離れた野原や谷間の先端部も風葬、鳥葬の地であった。死者が赴こうとする世界を指し示している。 埼のサは霊魂を指している。サは神に結びつくことばが多い。 ミヤザキという地名は、死者を弔い、死者の赴く場所、あるいはその結界を指すことばではなかったか。 黒潮により流れ着いた海人族が葬送儀礼を行った場所が「宮崎」の語源であったと想像している。

『ひむか伝承異聞』所収

宮崎県北側に君臨する山々に降り注ぐ朝霧

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